大日本印刷など、オンライン決済で新たな3Dセキュア認証方式
――――カード会社のアプリを使って本人認証
2024年03月13日
大日本印刷(DNP)と日本カードネットワーク(CARDNET、東京都新宿区)は3月12日、オンラインで安全にクレジットカード決済するための3Dセキュアの新しい方式として、OOB(Out of Band)認証サービスを開始した。同日からジェーシービー(JCB)が運用を始めた。
3Dセキュアは本人しか知らない登録情報やSMSなどに送付されるワンタイムパスワードを入力してオンラインで本人認証を行うサービス。今回提供する方式では、本人がこれらの入力をする必要がなく、カード会社が会員向けに提供するスマートフォン用アプリなどを使って本人認証する仕組みだ。
経済産業省はクレジットカードの不正利用防止のため、2025年3月までに3Dセキュアを国内のオンラインショッピングで義務化する方針だ。一方で通販事業者やカード会社にとっては、消費者が購入決定に情報の入力を迫られたり、送信先の登録不備などでワンタイムパスワードが届かなかったりすることは、購入をやめてしまう「カゴ落ち」につながり、課題のひとつになっている。
DNPとCARDNETはこのサービスを多くのクレジットカード会社に提供し、不正利用被害の軽減と消費者ニーズへの的確な対応に取り組む考えだ。
出典:DNP
<プレスリリース>
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20173532_1587.html
(大山)