ロボットによる基地局アンテナの設置に成功
――KDDIと米GITAI、月面モバイルネットワーク構築に道
2024年03月06日
KDDIと米GITAIは3月6日、ロボットで基地局アンテナを設置することに成功したと発表した。世界的に月面探査の取り組みが加速するなか、月面からの高画質リアルタイム映像伝送など高速大容量な通信環境の構築に道を開いた。
月面は放射線量が地球上の200倍、温度も昼はセ氏110度、夜はマイナス170度にもなるなど過酷な環境のため有人での基地局設置が難しく、ロボットによる無人のモバイルネットワーク構築が求められていた。
ロボットで設置した基地局 出典:KDDI
KDDIは今後、月面モバイルネットワークの構築を通して、人類の新たな活動領域を開拓する宇宙機関や民間企業の支援に向けて取り組み、NASAやJAXAなどをはじめとした宇宙機関が取り組む「アルテミス計画※」に貢献していくとしている。
※米国が提案している有人月面着陸、および将来的な有人火星着陸を目指す国際宇宙探査計画。日本政府も参画を表明している。
<プレスリリース>
https://news.kddi.com/kddi/corporate/newsrelease/2024/03/06/7308.html
(小池)