CES、間もなく開幕

――9日から、世界最大級のICT見本市

2024年01月08日

世界最大のICT見本市「CES」が1月9日(米国時間、以下同)、米ラスベガスで開幕する。一般公開に先駆け、最先端技術の新製品をお披露目する「CES Unveiled Las Vegas」では、世界各国の企業が様々な製品を展示し、日本からも約10社が出展した。

 

スマートホーム関連事業を手掛けるmui Lab(京都市、大木和典代表取締役)はスマートホームのコントロールパネル「mui Borad Gen2」を展示(画像1)。天然木を利用した温かみのあるデザインで、世界共通規格「Matter」を搭載している。照明やエアコンなどIoTデバイスを接続するとmuiボード上で操作できる。また、手書きボード機能を備え、アプリを経由して手書きメッセージをボード上に表示できる。mui Broad Gen2はCES2024の優れた製品に贈られるイノベーションアワードを受賞した。

【画像1:mui Borad Gen2】

 

日本貿易振興機構(JETRO)が出展を援助した「Japan Startup×CES Unvailed Las Vegas」ブースでは、CES2024に出展する30社の中から9社がUnveiledに出展した。

 

電池開発スタートアップのinQs(東京都港区、伊藤朋子代表取締役社長)は透明な太陽光ガラス「SQPVガラス」を展示した(画像2)。光を透過しつつ発電する仕組みで、外からの太陽光だけでなく室内光などのわずかな光でも発電が可能で、昼間は太陽光、夜は室内光と一日中発電ができる点が強みだ。SQPVガラスは、CES2024では各部門の中で特に優れた製品に贈られるベストイノベーションアワード(スマートシティ部門)を受賞した。

 

【画像2:光で発電するSQPVガラス】

そのほか、韓国のHL Mandoは駐車場ロボットソリューションの「Parkie」を展示。駐車場に入場した車を90ミリほどの高さの乗り物(画像3)に載せると、最新の自動運転とロボット技術に基づき、それ以降はすべて自動で駐車される。駐車場全体を改修するなどの初期投資も不要で、駐車スペースも30%増やせるという。Parkieはベストイノベーションアワードにも選ばれた。

【画像3】

(朝倉、小池)