富士フイルムBI、医療機関向けIoMT一元管理支援サービスを開始

――医療機関のセキュリティ強化に貢献

2023年11月10日

富士フイルムビジネスイノベーション(BI、旧富士ゼロックス)は11月9日、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」を医療に応用した「IoMT」を一元管理する「IT Expert Services IoMTデバイスマネジメントサービス」の提供を開始した。

このサービスは、同社がすでに提供している顧客のIT運用/管理業務を支援する「IT Expert Services」の医療機関向けで、医療機関内のIoMTを含むIT機器の可視化とセキュリティリスクの管理を一元的に行う。

サイバーセキュリティ企業の米クラロティ(Claroty)の医療機関向けのIoMTセキュリティプラットフォームを使用し、ネットワーク通信を監視することで、接続されたIoMTを含むIT機器を可視化することを可能にした。また、通信データと最新の脆弱性情報の照合により、セキュリティリスクをモニタリング。さらに、IoMTを含むIT機器の台数やセキュリティリスクの推移、具体的なセキュリティ対策例をまとめたレポートを定期的に提供する。

昨今、医療機関では、セキュリティホールを狙ったサイバー攻撃により、診察システムが停止、診察不能に陥るケースが増加している。要因として、①ネットワーク上にIT管理部門で管理できていないIoMTを含むIT機器が存在する②「医療系ネットワークはインターネットに接続されていないため、サイバー攻撃を受けない」という実態とは異なる認識が浸透しているーーなどが挙げられる。セキュリティ対策の強化は喫緊の課題となっている。

 

(出典:富士フイルムビジネスイノベーション)

<プレスリリース>

https://www.fujifilm.com/fb/company/news/release/2023/81359

(大山)