「3Cに注力したICT政策を推進」

――韓国IT Expo 2013でKDDI総研特別研究員が講演

2013年06月04日

 KDDI総研の趙章恩特別研究員は6月4日、都内で開催された「韓国IT Expo 2013」で同国のICT戦略について講演した。
 趙氏は「韓国はIT分野で世界の最先端を走っていると自負していたが、技術力のある日本と急成長を続けている中国との間に挟まれ、むしろ危機感を持っている」との認識を示した。
 その上で、国を挙げて①Creativity②Contents③Convergenceの頭文字からなる「3C」に注力したICT政策を推進し、グローバル展開していくことを強調した。具体的には、研究所の開設による創造力豊かな人材の育成やソフトウェアにこだわった端末の開発、既存産業とICTとを融合させたイノベーションによる新市場や雇用の創出などに重点的に取り組む方針だという。また、趙氏は「日本でも抱えている課題は似ているので、参考にできる部分は多い」と指摘した。