メタバースでのデータ流通に新たな暗号技術を応用

―――JCB、JP GAMES、富士通が共同プロジェクト開始

2022年08月23日

ジェーシービー(以下 JCB、東京都港区、浜川一郎 代表取締役会長兼執行役員社長)、JP GAMES(東京都千代田区、田畑端 創業者兼代表取締役)と富士通は8月23日、メタバースやゲーム世界におけるデジタルデータの安全な流通・販売に向けた共同プロジェクトを実施すると発表した。期間は1年間。

 

3社は、JCB、JP GAMESが共同で提供するメタバース基盤に、富士通が持つデジタル署名技術「ハッシュチェーン型集約署名(※)」を利用したデジタルデータの権利関係を明確化する新たなソリューションの開発を目指す。

 

同プロジェクトでは、メタバースやゲーム世界で発行されたデジタルデータに対し、デジタル署名を発行・検証可能とする「デジタル登記所」に関するビジネスモデルを検討する。

 

JCBが提供する本人確認機能および決済機能とも連携し、取引で発生し得る不利益からユーザーを保護する技術を採用。将来的には既存のNFT(Non-Fungible Token(非代替性トークン))市場などとの接続も見据えており、そのための相互接続性の確保についても検討を進めていく方針だ。

 

モデルの全体像

 

 

※ハッシュチェーン型集約署名:現在の所有者と次の所有者など、複数人の真正性と署名の順番、データの非改ざん性を同時に保証する、富士通独自のデジタル署名技術。

 

<ニュースリリース>

https://pr.fujitsu.com/jp/news/2022/08/23.html#footnote6

(小池)