NTT、民営化後初の当期利益1兆円超

――2021年度第3四半期決算

2022年02月08日

 NTTは2月7日、2021年度第3四半期決算を発表した。営業収益は8兆9232億円(前年同期比1852億円増)、営業利益は1兆5397億円(同373億円増)、当期利益は1兆303億円(同1992億円増)となった。営業収益と営業利益、当期利益いずれも過去最高を更新。当期利益は1985年の民営化後初めて1兆円を超えた。

 同社の澤田純社長は、好調の要因を旺盛なデジタル化需要に伴った「NTTデータをはじめとする各社の増収やコスト削減によるもの」と説明した。一方、移動通信事業では「ahamo」の導入や音声卸料金の引き下げなどの影響を受け、営業利益が対前年度比521億円の減益となったが、成長分野として重視しているスマートライフ領域が着実に拡大していることなどを強調し、第4四半期では「大幅な収支改善を見込める」とした。

 同社は好調な業績を反映し、2022年3月期の業績予想を営業収益、営業利益、当期利益いずれも上方修正。売上高を12兆円から12兆1800億円(前年度比2%増)、営業利益を1兆7300億円から1兆7450億円(同4.4%増)、純利益を1兆850億円から1兆1000億円(同20.1%増)と発表した。

 

<ニュースリリース>

https://group.ntt/jp/ir/library/presentation/financial/

 

(朝倉)