楽天生命、AIで保険の引受査定を自動化
――日立のリスクシミュレーションサービスを活用
2022年01月31日
楽天生命保険（東京都新宿区、新開保彦代表取締役社長執行役員）は1月31日、保険加入希望者の健康状態から将来の入院リスクをAIで予測し、保険の引受査定を自動化するシステムを構築し稼働したと発表した。
同システムはAIで保険引受の可否を判定し、人手をかけていた査定業務を自動化する。保険申込時に告知する健康状態や過去の病歴情報から予測したリスクに基づき、自動で保険引受の許否を判定する。日立製作所のリスクシミュレーションサービス「Risk Simulator for Insurance」を活用することで生活習慣病にかかわるリスクを解析・判定し、楽天生命が予め設定したリスク度合いの基準と照合して、引受可否を自動で判断する。両社は本格採用に先立ち、2021年3月から約4カ月に間、PoC（概念実証）を実施し、査定自動化について実現性を確認したという。
今後、楽天生命はAIによる査定自動化の対象範囲を拡げ、各種保険の加入手続きのさらなる効率化、申し込み手続き期間の短縮やサービス品質の向上に力を入れる。さらに、自動査定を通じて取得する引受データを保険金・給付金の支払いデータと突合し分析することで、医務査定の精緻化を図っていく。
出所：楽天生命保険
＜ニュースリリース＞
楽天生命保険：https://www.rakuten-life.co.jp/about/news/220131.html
日立製作所：https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2022/01/0131.html
（小野寺）