ACSLが小型空撮ドローンの新機種を発売開始

――国産の小型空撮機として中国メーカーと競合

2021年12月08日


 ドローンメーカーのACSL(本社:東京都江戸川区、代表取締役社長 兼 COO:鷲谷聡之)は12月7日、安心安全な小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」の受注を開始したと発表した。

 日本国内の産業用ドローンは、現在中国メーカーが極めて高いシェアを有しており、有事の際には機器調達が滞る可能性が指摘されている。また、安定した飛行だけなく、撮影データの漏洩や抜き取り、機体の乗っ取りなどセキュリティへの懸念が払拭されておらず、普及の障壁のひとつとなっていた。ACSLは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)公募の「安全安心なドローン基盤技術開発」事業を通じ、高性能・高セキュリティな小型ドローンの開発を進め、その研究成果をもとに新機種の発売に踏み切った。

 SOTEN(蒼天)の機体重量は1.7㎏で、中国メーカーの汎用機と同程度の軽量機となる。機体の主要部品は国産品など信頼性が高いものを採用、通信・撮影データの暗号化、国内クラウドでのデータ保護などの対策を強化したという。同社では、独自の制御技術を活用した高い飛行性能と、セキュリティ性の高さを特徴とする国産小型ドローンとして訴求する考え。


SOTEN(蒼天)の紹介動画は下記のリンクから閲覧できる。
https://youtu.be/dLuVJibi2dw