「ahamo」契約数180万件突破

――NTT、2021年度第1四半期決算発表

2021年08月10日

 NTTは8月6日、2021年度第1四半期決算で、営業収益が前年同期比4.6%増の2兆8926億円、当期利益が同24.7%増の3400億円と発表した。当期利益は過去最高値。また、ドコモ「ahamo」の契約数が180万件を突破したことも明らかにした。

移動通信事業では、ahamoや「ギガホプレミア」などの料金値下げの影響があったが、営業収益は端末の販売増やスマートライフ領域の拡大により同615億円増の1兆1596億円。一方、営業利益は5Gエリアの積極的な拡大やスマートライフ領域の強化により同361億円減の2444億円となったが、澤田純社長は「見込んでいた減益で、十分計画通りに動いている」と説明した。

 

澤田社長の主な発言要旨は以下の通り

 

  • 移動通信事業

・戦略的に料金プランを導入しているが、期待通りに進んでいる。特に若年層の契約が好調。

・ahamoの契約数は180万超えに。基本的にはドコモからの移行が多数。

・値下げによるユーザー還元額が年間で約2500億円を見込む。さらなる顧客基盤の確保を進める。

・5Gの基地局数は、他社の2~4倍の進捗に値する累計1万局を突破。

 

  • 「IOWN構想」について

・予定通りに進んでいる。パートナーも順調に増えていて、70社近くに上る。

 

  • 新型コロナ関連

・ワクチン接種の促進などにより、影響は縮小すると見込む。

・NTTグループ全体で約16.4万人への接種を年内に予定。6月28日より順次開始し、7月31日時点で約5.8万人への接種が完了。

 

左から中山和彦執行役員 財務部門長、澤田純代表取締役社長、谷山賢執行役員 経営企画部門長

 

(朝倉)