遠隔地から五輪バドミントンを“臨場”観戦

――NTT、ホログラフィック映像伝送の実証へ

2021年07月30日

 NTTは7月29日、東京2020オリンピックのバドミントン競技会場で撮影した映像を遠隔地でも立体的に観戦できる「ホログラフィック映像」伝送の技術実証を実施すると発表した。スポーツ競技のホログラフィックな映像伝送は史上初といい、遠隔会場でもあたかも競技会場にいるかのような臨場感を楽しめる。

 実証試験は競技会場である武蔵野の森総合スポーツプラザと遠隔会場である日本科学未来館(東京都江東区)を結び、NTTの超高臨場感通信技術「Kirari!」を用いてライブ映像を伝送する。科学未来館には競技会場と同様の観客席と実物大のコートを設置し、伝送された選手とシャトルのホログラフィック映像を投影する。遠隔会場のコートには手前の選手は手前に、奥の選手は奥にと、試合会場と同じ位置で立体表示されるため、現実のコートに二人の選手がプレーしているかのような空間が実現するという。

 

遠隔会場の観客席と実物大コートの上に投影されたホログラフィック映像(イメージ)

 

<ニュースリリース>

https://group.ntt/jp/newsrelease/2021/07/29/210729a.html

(朝倉)