三河地区で自動車向けなどのローカル5Gサービス提供
――地元ケーブルTV会社がCTC、ノキアと組む
2021年04月20日
愛知県の西三河地区6市(※)にテレビ、インターネット、電話サービスなどを提供する株式会社キャッチネットワーク(本社:愛知県刈谷市、松永光司社長)は4月16日、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、ノキアと組み、2022年春から同地域向けにローカル5Gネットワークサービスを提供すると発表した。ノキアは基地局、コアネットワーク等の機器提供に加え、技術支援を行う。自動車関連製造業が集中する同地区で製造業DXに向けた5Gサービスを展開する。今年10月3社を中心に技術検証に入る。
(※ 刈谷市、安城市、高浜市、碧南市、西尾市)
製造業各社にローカル5Gサービスを提供するキャッチは、同社データセンターにローカル5Gコア装置を設置、周辺地域のユーザーへ基地局から5G端末までのネットワーク接続サービスを展開する。保有する光ファイバー網を活用して基地局からコア装置までを最短で接続することで、通信における遅延の回避も図る。CTCは長年の大規模ネットワークシステムの提供で蓄積したノウハウを活用し、本サービスのシステム設計、構築、導入支援を担う。同サービスはSA構成での提供を想定し、クラウド環境を利用せずオンプレミスでの提供を予定している。AIやAR技術を想定した遠隔作業、AGVでの工場施設内の省力化、自動化などの活用を想定している。
商用化に向け、3社は連携しローカル5G環境での通信速度測定、パケット損失・遅延の評価を目的とした技術検証を2021年10月から開始する。加えて豊田自動織機、豊田自動織機ITソリューションズ、キャッチが行う、2022年に豊田自動織機高浜工場へのローカル5G導入を想定した実証実験にも一部参加する予定だ。
キャッチネットワーク
https://www.katch.co.jp/info/data/pdf/210416_newsrelease.pdf
CTC
https://www.ctc-g.co.jp/cms/contents/data/23/1291/PDF_FILE_1291.pdf
ノキア