携帯電話バッテリー劣化で4,220 億円の損失

――携帯市場と電気通信大学が発表

2021年04月02日

 

 中古スマートフォンなどの買取・販売を行う携帯市場(本社:東京都千代田区、粟津浜一代表)と、電気通信大学は3月30日共同で記者会見し、携帯電話のバッテリー劣化による経済損失は4,220億円相当に上るとの調査結果を発表した。

 

■ながら充電が劣化を加速

携帯市場と 電通大 i パワードエネルギー・システム研究センター 横川研究室 が共同で調査を進めている「スマホバッテリー劣化研究プロジェクト」は 2020 年 7 月にスタート。

現時点での研究結果によるとモバイル端末のバッテリー劣化による経済損失額は推定4, 220億円相当という。発表者の同大学 大学院情報理工学研究科の 石垣陽特任准教授は「4000億円規模という数字は、無視できない経済損失」とコメントした。特に、調査で判明したのが、スマホを使って動画視聴やゲームを充電アダプタに繋ぎっぱなしにする“ながら充電”の問題だった。ながら充電による温度の上昇がバッテリーの劣化を数倍早める可能性があるという。

同プロジェクトは今後①携帯市場が販売、レンタルする端末にプリインストールした「アプリ」経由でのモニターデータ取得。②USB PD 測定器 を用いた受給電波形を計測――などに取り組むことで、スマホ長寿命化につなげていきたいとしている。

 

<ニュースリリース>

https://keitaiichiba.co.jp/news/?p=2382