ドローンの操縦訓練でISO規格を発行

――日本の提案がベースに

2021年02月17日


ISO(国際標準化機構)は2021年2月2日付でドローンの操縦訓練に関する国際規格「ISO23665 Unmanned aircraft systems -Training for personnel involved in UAS operations(以下ISO23665)」を発行した。ドローン操縦訓練に関する世界共通の要件を定めており、国際ライセンス策定時の指針として活用される。


ISO23665は全9章構成。ドローンスクールが備えるべき施設・講師に関する要件や評価方法などを規定している。また、別紙としてスクールのカリキュラムに含めるべき項目を規定しており、「目視内飛行」に関する講座カリキュラムのほか、機体、気象、電波などの科学的知識に関する指導、チーム運航を前提としたCRM(Crew Resource Manegement)などが盛り込まれた。

同規格は日本の提案をベースに規定された。特に、一般社団法人日本UAS産業振興協会(鈴木真二代表理事、所在地:東京都文京区、以下JUIDA)を中心にISOへの提案活動を展開し、日本発の標準規格の実現に主導的役割を果たした。