「日本進出1年でエコシステム構築」

――コグナイト日本法人社長が成果を強調

2020年10月23日

 

ノルウェーに本社を置くCogniteの日本法人で、重厚長大企業のデジタルトランスフォーメーションをサポートするコグナイト株式会社(東京都千代田区、徳末哲一代表取締役社長)は10月22日、日本オフィス開設1周年を記念して記者発表会を開いた。徳末社長は日本市場での実績として「パートナーエコシステムを構築した」と強調した。

 

主力製品の「Cognite Data Fusion (CDF)」で製造業の現場作業のデジタル化、メンテナンス業務の効率化、生産性向上などを支援する。徳末社長は「日本の製造業は歴史が長く、プラントについて詳しいエンジニアやSIerがいる。彼らと組んで、その先のクライアントにサービス提供を進めたい」と語る。いくつかの国内プラントへのサービス提供も始まったという。

徳末哲一代表取締役社長

 

同日には日本進出1周年記念のシンポジウム「Ignite Tokyo 2020 日本のモノづくりをデジタル変革」(MM総研主催)を開催。徳末社長のほか、日本のプラントエンジニアリングの幹部らも参加した。北欧で石油・ガス産業をデジタル技術で見える化し、データ活用を促すことでビジネスモデルを変革する「Ignite(イグナイト)」と呼ばれる産業革新活動が広がっている。日本のモノづくりなど産業界に必要なデジタルトランスフォーメーションをテーマにした講演や製品デモが行われた。

 

 シンポジウムURL:https://events.nikkei.co.jp/30278/