ギガプライズ、2つのインターネットサービスを開始

――高品質なネットワーク環境の需要増加に対応

2020年09月29日

集合住宅向けマンションISPサービスを提供する株式会社ギガプライズ(本社:東京都渋谷区、梁瀬泰孝代表取締役社長)は9月9日、テレワーク需要の高まりを受け、新たに2つのインターネット接続サービスを提供すると発表した。

 

 新サービスは①大規模集合住宅向け専用線型インターネット接続サービス「GIGA Direct Connect(ギガダイレクトコネクト)」、②仮想通信路による優先ゲート方式「GIGA Priority Gate(ギガプライオリティゲート)」――の2つだ。
コロナ禍の対応として「高品質な回線を導入してほしい」という要望を受け、サービスの提供に至った。「コロナを機に、集合住宅向けインターネットサービスに対するマンションディベロッパーや管理会社、オーナーの意識が変わり始めている。価格重視ではなく、品質の高さを求められるようになってきた」と同社の植田健吾取締役は話す。

 

ギガダイレクトコネクトは通信局舎から建物に直接、光ファイバー専用線を接続する。他の建物と回線を共用しないため、アクセスが集中する輻輳の影響がなく、高速で安定したインターネットを利用できる。通信最大速度は1Gbpsで、50世帯以上の建物が対象だ。サービス提供エリアは青森、東京、神奈川、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、沖縄の10都府県。関西エリアで700世帯超の集合住宅への提供を予定している。同サービスでは専用線や中継網を含めて、エリアごとに提携事業者から回線を仕入れている。今後も需要に合わせて提携する通信事業者を増やしていく方針。 
ギガプライオリティゲートではISP事業者のGLBBジャパン(本社:沖縄県中頭郡北谷町、ワトソン クレーグ社長)と協業する。GLBBジャパンは、NTT東西フレッツ網(NGN)において仮想通信路技術を使ったサービスを提供している。このサービスを応用し、ギガプライズが物件に設置するインターネット接続ルータとの間に仮想通信路を確立することで、一般利用者とは共用しない優先ゲートを通ることにより、安定性が確保されたインターネット環境の提供を可能にした。同サービスも通信最大速度は1Gbpsだが、提供エリアは全国で、20世帯以上の建物が対象となる。

 

ギガプライズはOEMを中心に1棟あたり8~10戸程度の小規模物件への導入が多いが、両サービスを加えることで大規模な物件を獲得していくねらいだ。両サービスとも新築・既築問わず導入可能。現時点でギガダイレクトコネクトは新築物件、ギガプライオリティゲートは既築物件の引き合いが比較的多いという。高品質で安全性の高いインターネットサービスを提供し、テレワークやオンライン授業などの利便性の向上とオーナーの物件価値向上をめざす。

 

<サービスイメージ>
■ギガダイレクトコネクト

 

■ギガプライオリティゲート

 

●サービスサイト
https://www.gigaprize.co.jp/gdc_gpg/