トヨタ、NTTが資本提携

――――「GAFAに対抗」と澤田NTT社長

2020年03月25日

 

トヨタ自動車の豊田章男社長と日本電信電話の澤田純社長は3月24日都内で共同記者会見し、両社がスマートシティ構想の実現目指し協業および資本提携することで合意したと発表した。ネットワークインフラを支配する米国の巨大IT企業群、いわゆるGAFAに対抗する勢力づくりを念頭に置いており、澤田NTT社長は「GAFAに対抗する」と言い切った。

 

「ソフトウエアファースト目指す」と豊田社長

豊田社長は提携の狙いについて、ハードを基本としたクルマ作りの発想を大きく変え、「ソフトウエアファーストへのフルモデルチェンジを目指す」と強調。社会システムを構成するクルマの有効利用には通信インフラの根幹を担うNTTとの協力が不可欠であり、「トヨタにとってNTTとの提携は必然」と語った。

2000億円を相互に出資

長期的な提携関係を担保するため両社はそれぞれ2000億円を出資し合う。払い込み期日は4月9日で、NTTの発行済み株式のうちトヨタの出資比率は2.07%になる。一方、トヨタの株式に占めるNTTの出資比率は0.90%。

(会見のやりとりなど詳細は4月末発行のMM Reportに掲載予定)。