ビッグデータ解析のPalantirが日本進出

――SOMPOホールディングスと合弁

2019年11月18日

Palantir Technology inc. (本社:米国カリフォルニア州 、アレックス・カープCEO)とSOMPOホールディングスは11月18日都内で記者会見し、共同でビッグデータ解析ソフトウェア・プラットフォーム事業を展開するPalantir Technologies Japan 株式会社(本社:東京都中央区)を設立すると発表した。

会見にはSOMPOホールディングスの櫻田 謙悟 グループCEO、Palantirの共同創設者ピーター・ティール氏、新会社のCEOに就任する楢﨑 浩一 SOMPOホールディングス・グループCDOの3氏が出席。

 

SOMPOホールディングスはデジタル戦略を推進しており、自社業務のデジタル化による効率化とともに、新規事業の開発に取り組んできた。櫻田CEOは「介護・事故・災害など余りあるほどのリアルデータ(個人・企業の活動により取得されるデータ)のプラットフォーマーになり、新しいソリューションを生み出したい」と、Palantirと提携に踏み切った事情を語った。

提携により、データの分析・可視化により顧客の意思決定や課題可決を支援し、デジタルトランスフォーメーションを推進するサービスを提供する事業を立ち上げる。新会社の楢﨑CEOは、「金融のみならず、さまざまな業種の企業にサービスを提供し、将来的には1,000億円以上の売上高を目標とする」と述べた。

 

Palantir のティール氏は、SOMPOグループのリソースを活用したビジネスを日本で展開できること、高齢化社会の進む日本のさまざまなデータを研究活動に役立てられることなどを提携のメリットに挙げた。

 

左から楢﨑グループCDO、ティール氏、櫻田グループCEO