IoTネットワークサービスの新ブランドを発表

――NEC 年商1000億円目標

2019年04月24日

NECは4月24日、IoT領域でのネットワークサービス事業強化の一環として新ブランド「NEC Smart Connectivity」を立ち上げたと発表した。新ブランドの下での関連事業売上高を2021年度に1,000億円にする。

 

新ブランドのコンセプトは①柔軟に、安心に ②簡単に、迅速に ③必要な人・モノに、必要な情報を の3つである。IoT時代のネットワークに求められる3つの価値を表現した。

 

①は通信事業者向けの技術やノウハウを鉄道・建設・自治体などの市場にも投入し、多様化した顧客ニーズへの柔軟な対応と、大規模でセキュアな無線ネットワーク構築を「カスタムメイド型のコネクティビティサービス」として一層推し進めるという内容。

②では、コンサルテーションを通じて、有線・LPWA・LTE・5Gなどの通信方式から最適なものを選択し、解決策の提案やシステムの導入・運用までを一気通貫で支援する考えを示している。また、価格帯に応じたサービス提供とリードタイムの短縮を図るため、顧客ニーズに即応できるようプラットフォームサービスのメニュー化を進める。

③は、単なるネットワーク構築にとどまらず、AIや生体認証、セキュリティなどのNECが保有するプラットフォームを組み合わせ、「必要なデータ」として流通させるというコンセプト。流通や金融などの領域でこの取り組みを推進する。

 

「NEC Smart Connectivity」を推進するため、グループの関連する事業者間連携を強化し、グループ全体で500人規模の体制を整備する。また、2019年夏には「NEC Smart Connectivity Lab」を玉川事業所内に開設し、顧客がサービスを実感できるようにネットワーク環境を提供し、アイディア共創を行うための場を提供する。

 

コンセプトを説明する佐藤 崇 デジタルサービスソリューション事業部長 

コンセプトを説明する佐藤 崇 デジタルサービスソリューション事業部長