NEDO、エンルート、300℃の環境下で飛行可能な防災ドローンを開発

――2019年10月から受注開始

2019年03月06日

 3月6日NEDOとエンルートは、火災現場などで救助に利用する、300℃で飛行可能なドローンを発表した。

NEDOが推進するDRESSプロジェクト(ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト)において、エンルートがプロジェクトを受託し開発を行った。


 消防士の防火服は260℃に耐えられるという性能基準がある。その基準に余裕を持たせ300℃に耐えられる機体の開発を行った。ボディには2000℃まで耐えられるジルコニアで塗装した。プロペラはチタン製。石英で覆った搭載カメラで火災の現場を撮影する。
 軽量化に苦戦したが、現在一般的なドローンと同レベルの使用であるフル充電の状態から20分間飛行できるまでになった。実験当初6枚ローター(プロペラ)だったが、機敏性を重視し4枚ローターで販売する。

 これから、サンプルを希望する消防署に配り、意見を吸い上げ改善する。受注開始は10月。実働は2020年春になる見込み。

 

●NEDO、ニュースリリース
https://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_101080.html

 

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