「CES、私も行きます」と世耕経産相

――――JEITA賀詞交歓会でメッセージ

2019年01月07日

一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は1月7日、都内のホテルで新年賀詞交歓会を開催し、会員企業などの1200人が参加した。来賓代表として挨拶した世耕経済産業相は会場にいるIT企業の経営者らに向かって「今年は社会保障改革を推進するため、IT業界の力を借りたい」とメッセージを送り、自身も世界のICTの潮流を学ぶため「7日夜米国ラスベガスで開催中のCES会場に足を運ぶ」と報告、会場から大きな拍手を受けた。

「社会保障改革にICTの力ほしい」

賀詞交歓会冒頭の挨拶では、柵山JEITA会長が今年の大きな課題として、スマート社会の実現を目指した「Society5.0」推進を掲げ、「業界横断的な力の結集を進めていく」と強調した。日本版CESともいえるCEATECもこれまでの電子産業にとどまらず、自動車、流通などを巻き込み業界横断型のイベントに変身しているだけに、柵山会長も自信を見せた。

一方、世耕経産相は今年の政策課題として社会保障改革を取り上げ、「この改革推進のため、IT産業からの協力は不可欠だ」と訴えた。自身も「ウエアラブルなどの端末開発の動向などを自分の眼で見たい」として、7日夜日本を出発、8日から11日まで米ラスベガス開催のCES会場を視察する予定を明らかにした。「歴代大臣でCESを見学するのは異例ではないか」と語った。