茨城県が独自の宇宙ビジネス創造拠点プロジェクトを開始

――茨城発宇宙ベンチャーの創出を目指して

2018年08月27日

 茨城県は8月27日、「いばらき宇宙ビジネス創造拠点プロジェクト」を発表、大井川和彦茨城県知事より事業プレゼンテーションが行われた。

 茨城県は、JAXAや筑波大学など「筑波研究学園都市」での科学技術の集積などが充実しているが、茨城県としていままで宇宙ビジネスを推進してはいなかった。しかし、近年では宇宙は、自動運転等や通信等で他分野を牽引しているIT・AI・ロボットとも、衛星測位や衛星観測といった宇宙由来ビッグデータと相乗効果が見込まれている分野として注目を浴びている。

 このような背景をもとに、茨城県では宇宙ビジネスを支援するための事業として「いばらき宇宙ビジネス創造拠点事業」を平成30年9月より開始。平成30年補正予算として7,570万円が計上されている。平成30年度は「①宇宙ベンチャーの活性化の場づくり」と「②宇宙ビジネス創造プラットフォームの設置」、「③研究開発の支援体制構築」、「④JAXAや産業技術総合研究所の試験設備利用料補助」、「⑤展示会出展などの販路開拓補助」、「⑥衛星データを活用したソフトウェア開発費補助」といった事業を行う予定。

 当発表会では、内閣府宇宙開発戦略推進事務局の高田局長、経済産業省製造局の井上局長、JAXAの山川理事長が出席、また宇宙飛行士の山崎直子氏から応援ビデオレターの上演が行われた。

写真左から経済産業省製造局井上局長、茨城県大井川知事、内閣府宇宙開発戦略推進事務局高田局長、JAXA山川次郎理事長