大雨でのドローン飛行実験に成功

――気象協会、防災科研など

2018年05月30日

 一般財団法人 日本気象協会と国立研究開発法人の防災科学技術研究所(茨城県つくば市、林春男理事長)は5月28日、29日にドローン関連企業のイームズロボティクス株式会社(本社:福島市、辺見俊彦代表取締役)などと組み、大雨時にドローン飛行が可能かどうか判断するための指標「大雨アラート」作成のため飛行実験を実施した。

 

 実験の目的は、どの程度の雨量までドローンが飛行可能かという指標を作成すること。政府は「2018年に山間部等における荷物配送を実施し、2020年代には都市でも安全な荷物配送を本格化させる」という目標を掲げており、今後突発的な風雨に耐えられるドローンの開発や、ドローンを飛行させるために適切な気象条件の基準を定める必要がある。

 

 実験では、防災科研が保有する大型降雨実験施設を利用。日本国内における最大レベルの雨量である毎時300ミリの条件下での飛行実験に成功した。気象協会は今回の実験を通じドローンの飛行高度である上空約150mの気象観測データ収集に当たる。イームズロボティクスと、株式会社イームズラボ(埼玉県ふじみ野市、齋藤一男代表取締役)はドローンの提供と操縦、ドローン挙動の解析を担当した。

 

 

日本気象協会 ニュースリリース

https://www.jwa.or.jp/news/2018/05/post-001027.html

防災科学技術研究所 ニュースリリース

http://www.bosai.go.jp/press/2018/pdf/20180529_01_press.pdf