米国の医療現場でAI導入始まる

――FDAが手首の骨折診断ソフトを承認

2018年05月29日

 米国食品医薬品局(FDA)は5月25日、手首の骨折(橈骨遠位端骨折)を検出するアルゴリズムを備えたソフトウェア「OsteoDetect」を販売認可した。開発企業はImagen Tech社(本社:米国ニューヨーク州、Alex Dresner Co-CEO、Tom Hotchkiss Co-CEO)で、約1,000件のX線画像を教師データとする機械学習で実現した。OsteoDetect は手首のX線画像を解析し、骨折していると想定される箇所に印を表示する。Imagen Tech社が実施した臨床試験では、OsteoDetect を使用した時のほうが骨折部位をより的確に特定できたという。FDAは「あくまで医師の診断をサポートするために承認にした」としている。

 

  今年に入ってFDAは糖尿病網膜症を検出するIDx社(米国アイオワ州、Gary Seamans Chairman&CEO)の「IDx-DR」や、脳卒中を検知するViz.ai社(カリフォルニア州、Chris Mansi CEO)の「Viz LVO Platform」など、AI医療機器を承認している。