IoT通信規格のSIGFOX方式採用した旅行カバン追跡サービス

――ルイ・ヴィトン 国境をまたいで利用可能

2018年04月04日

 ルイ・ヴィトンは4月4日、旅行カバンのキャスター付きラゲージ「ホライゾン 70」など3つの新商品を発売した。これらの製品には、ラゲージの位置情報を確認できる「エコー」システムが追加購入可能で、この位置情報把握にIoT向け通信規格の「SIGFOX」のネットワークが利用される。

 エコーはサイズが11.0 cm×1.6cm×2.2 cm のスティック型で、価格は税込4万2,120円。ルイ・ヴィトン 公式アプリ「LV PASS」とペアリングして使用する。アプリを通じて、位置情報の確認や、空港に到着した際の確認ができる。第三者が開閉したかどうかのチェックも可能。1回の充電で約6ヶ月間使用できる。
 仏Sigfox社が運営するSIGFOXは世界で同一規格のネットワークを提供しているが、国によって使用可能な周波数が異なるため、国をまたいでの利用の際には、利用周波数を再適用させる必要があった。国をまたいだ際に自動で最適な周波数を認識する「モナーク(Monarch)」というソフトウエアを17年11月に開発。エコーはモナークを利用する初めての製品。モナークは既に世界100以上の空港に導入されており、日本国内の空港6ヶ所でも利用できる。
 Sigfoxは1国1オペレーター制を引いており、日本では京セラコミュニケーションがSigfoxオペレーターに就任している。

■Sigfoxニュースリリース

https://www.sigfox.com/en/news/sigfox-and-louis-vuitton-partner-innovative-luggage-tracker

■ルイ・ヴィトン「エコー」

https://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/stories/spirit-of-travel-women-the-new-rolling-luggage#the-connectivity