H.I.S.が日本通信とモバイルサービスの新会社設立
――澤田社長「海外旅行にスマホは必需品。通信料金を安く提供めざす」
2018年02月15日
エイチ・アイ・エスと日本通信は2月15日、共同出資で新会社「H.I.S.モバイル」（本社：東京都新宿区、猪腰英知社長）を設立したと発表した。国内利用者と、日本からの海外旅行者、さらには訪日外国人をターゲットにしたモバイルサービスを提供する。出資比率は H.I.S.が60％。
2月15日からはH.I.S.のWebサイトで国内利用者向けの格安SIMを販売する。音声通話付き500MBプランが月額945円（税抜き）。20GBまでの容量別プランや、電話かけ放題などのオプションサービスも利用可能だ。
5月1日からは、日本から海外に出る旅行者向けに低価格で通信サービスを利用できる格安SIMを販売する予定だ。料金は1日あたり500円。世界70ヵ国で利用できる。旅行中に複数の国でスマートフォンを利用する場合、通常は国ごとの通信事業者のSIMに差し替えなければならないが、新商品のSIMを使えば、専用アプリの設定を変えるだけで国ごとの切り替えが不要だ。
訪日外国人向けのサービスも追加する予定で、今後両社はＨ.Ｉ.Ｓ.の国内296店舗・海外275拠点の販売網と日本通信の通信技術を活かした新サービスの創出を目指す。
Ｈ.Ｉ.Ｓ.代表取締役会長兼社長の澤田秀雄氏は「昨今の海外旅行ではスマートフォンが必需品で、SNSで情報を得たり地図を利用したりするが、高額な料金を請求される。少しでも通信費を安くして、消費者に還元できるようにという思いから、今回の協業に至った」と語る。
左から、H.I.S. 澤田秀雄 会長兼社長、H.I.S.モバイル 猪腰英知 社長、日本通信 三田聖二 会長、日本通信 福田尚久 社長