日商エレ デジタルレーバー・サービスに参入

――――RPA専業など2社と協業、「ロボットで人材不足解消を」

2018年02月05日

日商エレクトロニクス(本社:東京都千代田区、岡村昌一社長)は2月5日、ロボットを使った業務プロセスの自動化(RPA)分野に進出すると発表した。具体的にはRPAの専業など2社と協業し、請求書などの紙データをデジタルデータに転換することで帳票などのチェックを大幅に合理化するコンサルタント・サービスを提供する。技術者不足が深刻化する中で、同社ではRPAを応用した「デジタルレーバー」(ロボットを労働力に活用)サービスとして売り込む考え

協業相手は、RPAの専業であるRPAテクノロジーズ(港区、大角暢之社長)と、OCR(光学文字認識)システムのABBYYジャパン(横浜市、小原洋日本統括シニアディレクター)。日商エレはそれぞれの代理店となり、RPAテクが展開するホワイトカラー向けロボット「Basic Robo!」を扱い、OCR分野ではABBYYジャパンの次世代文書処理ソフトウエア「ABBYY FlexiCapture」の取り扱いを開始する。

日商エレでは昨年から協業2社の製品を実際の業務現場に導入、その成果の実証テストに取り組んできた。結果は、年間400時間要してきた請求書のチェック作業について、Basic Robo!とABBYY FlexiCaptureを導入、自動化したところ、従来手作業でチェックしてきた支払伝票と請求書の照合作業が90%カットできたという。

岡村社長は「今回の協業をさらに深めていくことで、新事業の柱に育てていきたい」としている。

写真(日商エレの岡村社長=右から2人目=と、RPAテク、ABBYYジャパンの代表ら)

日商エレとRPAテク、ABBYYジャパンとれぞれの代表者(右から2人目が岡村日商エレ社長)