塩野義製薬が全社的なデジタル変革に向け、アクセンチュアと契約を締結

――国内製薬企業にもテクノロジー化の波

2017年12月12日

 塩野義製薬は12月12日、グループ一丸となったデジタル変革に向け、情報システムにおける戦略的アウトソーシング契約をアクセンチュアと締結したと発表した。契約期間は7年間。

 

 

 グループにおける基幹業務システムのアプリケーション開発・保守業務およびインフラストラクチャ運用・保守業務が対象。これまで製薬会社の多くは、ITインフラ投資は社内システムが大半を占めていたが、塩野義はアウトソーシングによりこれらのコストを圧縮し、社外との接点におけるITシステムへの投資を強化する(画像①)。

 

  画像①:製薬企業のIT活用の現状と今後

 

 

 

 AIやビッグデータ解析といった最新技術を創薬に生かすためには、製薬会社単体では人材・技術資源確保が困難であるとの判断から今回の契約に至った。同社幹部は「最近は製薬会社の商社化が進んでいるが、当社は創薬型製薬企業になる」と意気込みを語った。

 

 

左から、シオノギデジタルサイエンス㈱ 丸山 代表取締役社長、塩野義製薬㈱ 澤田取締役、アクセンチュア㈱ 永田統括マネジング・ディレクター