NTTデータ、シャープがロボホン向け手話通話アプリケーション共同開発

―――AI技術を活用

2017年11月08日

 NTTデータ、シャープ、NTTデータSBCの3社は2017年11月8日、AI技術(ディープラーニング)を活用してロボホンが手話通訳する専用アプリを共同開発した。ロボホンはシャープが製品化したモバイル型ロボットで、聴覚障がい者と健聴者の間を双方向で簡単な意思伝達ができる。

 

 聴覚障がい者から健聴者への伝達にあたっては、AI技術で聴覚障がい者の手話の動きを学習させたロボホンに対して、聴覚障がい者が手話で話しかける。その内容がスマートフォンなどの外部デバイスに文字化されると同時に、ロボホンが音声を発し、同時にロボホンの背面液晶にも内容が文字で表示される。

 

 一方、健聴者から聴覚障がい者への伝達では、健聴者がロボホンに伝えたい内容を話しかける。その内容がスマートフォンなどの外部デバイスに文字化され、ロボホンの背面液晶にも表れる、という流れだ。

 

 

 NTTデータは今年1月シャープ子会社に資本参加し、同子会社がNTTデータSBCに社名変更した。これを契機に3社で共同開発を決定。具体的内容を募るためNTTデータ社内でロボホン向けアプリ開発コンテストを実施した結果、最優秀賞に手話通話アプリケーションが選ばれ今回の成果に至った。

 

 今回の開発でリーダーを務めたNTTデータの大塚優氏は「一連の会話を認識できるレベルにまで精度を上げ、行政や企業窓口での窓口応対、福祉施設での活用を検討していきたい」としている。

 

手話通訳をするロボホン

 

ニュースリリース

http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2017/110800.html