NTT、台風などの発生メカニズム解明で共同研究
――OIST、気象庁と、海域での観測データを収集・活用
2025年06月04日
NTTは6月3日、線状降水帯や台風などの発生メカニズムの解明を目指し、沖縄科学技術大学院大学(OIST)と気象庁気象研究所と共同研究を始めると発表した。現在の気象衛星によるリモートセンシングだけでは捉えることが難しい海上気象や海洋表層のデータを直接収集し、解明に役立てる。
NTTとOISTは2021年度から台風直下などの海域における大気海洋観測手法の高度化をテーマに共同研究を実施している。今回の研究では極端気象に関わる知見を持つ気象庁気象研究所と連携することで、近年の極端化する台風や大雨などの異常気象の発生メカニズムを解析し、気象予測の精度向上を目指す。研究期間は2028年度までの4年間を予定しており、将来的には地球規模での大気海洋IoTセンシング基盤の研究を促進し、海洋国家である日本に不可欠な海洋観測プラットフォームの実現を目指す。
<プレスリリースリンク>
https://group.ntt/jp/newsrelease/2025/06/03/250603a.html
(長尾)