Sakana AI、新AIモデルを発表

――時間情報を活用し、継続的な思考を実現

2025年05月13日

人工知能(AI)開発のSakana AI(東京都港区)は5月12日、時間情報を明示的に扱う新たなAIモデル「Continuous Thought machine(継続思考マシン、以下CTM)」を発表した。

 

CTMは生物学的な脳の神経回路構造を参考にしたAIモデルで、推論の中核的なメカニズムとしてニューロン活動のタイミング情報と、ニューロン活動の同期を活用している。これにより、これまでのAIでは欠けていたステップを踏んだ思考や過去の経験の活用などの「時間情報」の活用ができるようになり、様々なタスクを効率的に解決できる実証を得た。また、CTMは人間同様に段階的な推論プロセスを取るため、解決に至った経緯を理解しやすいという特徴を持つ。

 

同社は開発初期段階の研究であるCTMについて、新たなAIパラダイムを切り拓く技術であると考えている。

 

<プレスリリースリンク> 

https://sakana.ai/ctm-jp/

 

(長尾)