ホンダ、協調人工知能搭載のマイクロモビリティ自動走行実験
――――アグリサイエンスバレー常総で、乗車や利用体験も
2024年02月02日
本田技研工業(以下ホンダ)は人と意思疎通ができる協調人工知能(AI)「Honda CI(Cooperative Intelligence)」を搭載したCIマイクロモビリティの一般向け自動走行技術の実証実験を始める。2024年2月から茨城県常総市の「アグリサイエンスバレー常総」で実施、搭乗型マイクロモビリティ「CiKoMa(サイコマ)」とマイクロモビリティロボット「WaPOCHI(ワポチ)」の乗車や利用体験もできる。
Honda CIには、高精度地図データを必要とせず車両が周辺環境を認識しながら自動走行する「地図レス協調運転技術」、人と対話やジェスチャーでコミュニケーションできる「意図理解・コミュニケーション技術」の2つのコア技術が用いられている。車道、歩道、公園など開放された空間で、周辺環境に合わせた自動走行を実現する。
CiKoMaは1人から数人までの乗員数を想定した搭乗型の電動マイクロモビリティ(画像1)。2023年10月からアグリサイエンスバレー常総で、安全監視員が同乗しながら自動走行の技術検証を行っている。歩行者や自転車が行き交うエリアでの自動走行や、一般車両との譲り合いによる一般道との交差点の自動通過を実現している。
WaPOCHIはユーザーを先導したり追従したりする荷物積載が可能な電動マイクロモビリティロボット(画像2)。ユーザーの特徴を記憶・認識することで、人混みの中でも走行できる。
高精度地図や大規模なインフラの整備を必要としないCIマイクロモビリティは、さまざまな地域へ適用しやすく、ラストワンマイルの移動手段として活用が期待される。ホンダは自治体との連携を強化し、交通問題を抱えるさまざまな地域での技術実証実験の展開を目指していく。
【画像1】一般車両との交差時に自動停止するCiKoMa
【画像2】ユーザーを先導するWaPOCHI
<プレスリリース>
https://global.honda/jp/topics/2024/ct_2024-02-01.html?from=topics_area
(長尾)