南紀⽩浜空港で障害物を検知する実証実験

――――南紀白浜エアポートが富士フイルム、NEC、日立と共同で

2024年01月12日

南紀白浜エアポート(和歌山県白浜町)と富士フイルム、NEC、日立製作所は1月11日、南紀白浜空港の滑走路や周辺空域で映像解析技術を用いて落下物やドローンなどを検知する実証実験を始めた。

 

空港の運用管理業務のひとつである障害物監視業務は、滑走路や周辺空域で障害物(滑走路上の落下物や外部から飛来するドローンなど)の有無を把握し、撤去する業務で、航空機の安全な離着陸のために欠かせない。

 

滑走路上で小石サイズの障害物を発見することは難しく、南紀白浜空港では空港職員による車両走行点検を1日に2回実施し、目視で安全を確保している。ドローンの監視も同様に、広大な空域を監視する手段が目視に限られているため、デジタル技術を活用した障害物監視業務の高度化・効率化が求められている。

 

実験では、富士フイルムのレンズ一体型遠望カメラ「SXシリーズ」で滑走路や周辺空域を撮影し、その映像データをNECと日立が解析して落下物やドローンなどを検知。障害物を効率的に発見し、運営管理業務を省力化、高度化する。



実証技術イメージ

 

<プレスリリース>
http://shirahama-airport.jp/application/files/2917/0493/6101/FINAL.pdf

https://jpn.nec.com/press/202401/20240111_01.html

https://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2024/01/0111.html

https://www.fujifilm.com/jp/ja/news/list/10984

 

(長尾)