NTT西日本と同志社大など、教育で生成AIを活用した実証事業

―――学生への学習支援や教職員の教育支援ツールに

2023年11月20日

NTT西日本と同志社大学、高等教育のデジタル化を推進するNTT EDX(東京都千代田区)は、学生や教職員を対象に、教育分野で生成AI(人工知能)を活用した実証事業を2024年度から始める。

 

同志社大学は2022年度から全学部の学生を対象とした「同志社データサイエンス・AI教育プログラム(DDASH)」を開始し、生成AIなどを正しく理解し、利活用できる人物の育成に取り組んでいる。今回の実証事業ではDDASHの授業で生成AIの利用環境を整え、新たな「教えと学び」の仕組みを生み出す。

 

具体的な事業は、①生成AIを用いた学生への学習支援の仕組み作り(例えば、予習時の教科書の要約)②生成AIを用いた教職員の教育支援の仕組み作り(例えば、課題・小テストの作成補助)③生成AIの回答を電子教科書・電子教材に限定した利用検証④生成AIの仕組みを学習向けにチューニングするノウハウの展開――といった内容だ。

 

出典 NTT 西日本

 

この実証事業のために、生成AIはMicrosoftの「Azure OpenAI Service」を採用し、電子教科書はNTT EDXの電子教科書配信サービス「EDX UniText」を採用した。

 

出典 NTT 西日本

 

 

同志社大学では学生の学習効果、教員の教育支援の有効性を検証し、DDASH以外の授業への利活用を進めるほか、NTT 西日本とNTT EDXは商品化を視野に入れた取り組みを進める。

 

参考URL:https://www.ntt-west.co.jp/news/2311/231116a.html

 

(井上)