富士通、ローカル5Gを活用した設備点検の実証実験に着手

――データセンターの安定稼働と運用自動化に向けて

2022年11月07日

 

11月4日、富士通は富士通総研(東京都大田区、石塚康成代表取締役社長)と、横浜データセンターの設備点検作業にローカル5Gなどを活用することを発表。安定稼働と運用自動化に向けた実証実験を12月1日から開始する。

 

この実証実験では4Kカメラ搭載の走行ロボットで撮影したサーバー機器などの動画像データをローカル5Gで伝送、AIで状況分析し機器の異常を早期に検知する仕組みを構築する。また緊急時などに状況把握と復旧作業を遠隔地からでも支援できる仕組みを、ローカル5Gを活用して組み立て、データセンターの更なる安定稼働と保守・復旧作業の自動化を目指す。

 

政府が提唱する「デジタル田園都市国家構想」では、災害などのリスク低減の観点から地方のデータセンター拠点の整備が進められていく計画だ。しかし、地方では安定的な運用と保守を支える人材の確保が進んでいない現状がある。

 

そこで富士通では限られた人員で高品質な保守・点検作業と、障害時の迅速な復旧作業を行える仕組みをローカル5Gで構築。今回の実証実験の知見を活かし、自社の他拠点(データセンター)への実装とともに、他のデータセンター事業者にもソリューションとして提供していく方針だ。

 

<プレスリリース>
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2022/11/4.html

(村田)