NTTやNEC、秘密計算の安全基準を策定

――提供者と利用者間の相互理解を目指す

2022年03月11日

NTTやNECは3月10日、データを暗号化したまま計算処理をする「秘密計算」の安全基準を策定したと発表した。

 

秘密計算とは、高度な暗号理論を用いて、データを暗号化した状態のままでデータベース処理、統計分析、AIによる分析などができる技術である。秘密計算には複数の方式があり、「暗号化したまま処理する」ことの定義が異なったり、方式によって異なる安全性が主張されたりと、秘密計算の利用者に理解されにくい面があった。

 

こうした課題を受け、NTT、イエラエセキュリティ(東京都渋谷区、牧田誠代表取締役社長)、デジタルガレージ、NECの4社が安全基準を策定。提供するITベンダーと利用者の間で、秘密分散に関する定義や基準、安全性の相互理解を目指す。

 

安全性基準文書:
秘密計算技術の基本方式の安全性に関する基準およびその応用方式・応用システムの安全性の宣言に関する基準

 

<ニュースリリース>
NTT:https://group.ntt/jp/newsrelease/2022/03/10/220310a.html
イエラエセキュリティ:https://ierae.co.jp/news/press_20220310/
デジタルガレージ:https://www.garage.co.jp/ja/pr/release/2022/03/20220310/
NEC:https://jpn.nec.com/press/202203/20220310_01.html

 

(小野寺)