小学生の意見からGIGAスクール端末のルールメイキングを実施

――岐阜県揖斐川町教育委員会とデジタルアーツの共同事業

2022年01月06日

情報セキュリティメーカーのデジタルアーツと岐阜県揖斐川町教育委員会は12月23日、揖斐川町内の小学校におけるGIGAスクール端末の利活用に関するルールメイキング事業を実施したと発表した。

 

2021年2月に萩生田文部科学大臣により「GIGAスクール元年」が宣言され、1人1台端末の活用が促進されるなか、運用についてはルールをどのように・どこまで定めるべきかが全国の自治体で課題となっている。揖斐川町では、児童・生徒自身がGIGA端末を使う上での利点や課題を自分事として認識した上で、端末を活用するために注意すべきことや、やってはいけないことは何かを考える機会が重要という考えから、端末の利用ルールを考えるための授業を実施した。揖斐川町立谷汲小学校の児童全学年103名が参加し、「児童に動画閲覧についてどうすべきか」をテーマにルール作りを行った。

 

まず夏休み前の授業でインターネット利用にひそむ危険についてデジタルアーツの担当者による講演を受講。講演で学んだことを踏まえて班に分かれてGIGA端末の利用時間や動画閲覧の可否など、インターネットの利用で気を付ける点についてルールを作成した。夏休み期間中、児童は自分たちで作ったルールでGIGA端末の持ち帰り学習を実施。夏休み明け後に実際にルールを守れたか、その他気付いたことなどについてアンケートを実施したところ、多くの児童が夏休み前に自分たちが作ったルールを守っていたという。学習面で動画を活用したいという意見が児童より上がったことから、2回目の授業以降では動画閲覧に関するルール作りに取り組んでいる。

 

デジタルアーツでは、教員(管理者)やメーカーが一方的にルールを考えるのではなく、児童が実際に課題や危険について考え、体感できたことが今後の安全な活用の上での最大のポイントと考えている。揖斐川町でも、小学生のうちに端末の利用ルールを考える機会として、年間を通じてルールメイキングの授業を行っていく方針で、保護者会での周知等も行う予定だ。

 

 

 

<ニュースリリース>

https://www.daj.jp/webtopics/128/

(原田)