低料金のMVNOで、連携サービスを発表

――NTTドコモが小容量ユーザー向け

2021年10月07日

 

NTTドコモ(以下、ドコモ)は10月7日、MVNO事業者と連携した小容量プラン「エコノミーMVNO」を発表した。モバイル通信量が小容量の低廉な料金プランで、dアカウントによるマイページ認証や通信料金に対するdポイント付与など、ドコモの各種サービスが実施される。今回発表されたプランの提供元はドコモではなく、エコノミーMVNO事業者となる。

 

【内容は大きく3点】

■MVNOが提供する低廉・小容量料金サービスをドコモで取り扱う

■エコノミーMVNOとdポイントとの連携

■全国のドコモショップにおけるお客様サポートの充実

 

【連携するMVNO事業者現時点で以下の2社】

「OCNモバイルONE」ブランドのNTTコミュニケーションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:丸岡 亨、以下 NTTコム)

「トーンモバイル」ブランドのフリービット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長CEO兼CTO:石田 宏樹)

 

NTTコムは10月21日、フリービットは12月取扱い開始予定。

 

 

エコノミーMVNOの発表では、全国のドコモショップでサポートする点を強調した。昨年12月に発表した中容量プラン「ahamo」は、現在は手数料3,300円で店頭サポートに対応しているが、発表当初ではサポートは全てオンライン対応のみとなっていた。今回のエコノミーMVNOは発表当初から、全国のドコモショップでサポートを受けながら契約すると明記している。

 

 

 

またdポイントとも連携している。エコノミーMVNOのプランでも利用料金に応じたdポイントを受け取りや、料金の支払いをdポイントで充当することができるという。エコノミーMVNOのマイページではdアカウントを利用できる。

 

 

 

■Ahamoなど現行プラン見直し迫られるか

 

現在、連携に合意したMVNOは同じグループのNTTコムと、フリービットの2社で、「今後も積極的に事業者を増やしたい考え」だという。MVNO各社の既存プランや、ドコモの「ギガライト」プランなど、「データ通信容量でバッティングする」との見方について、野田浩人営業本部長は「たしかに被る部分もあるかもしれないが、いい意味での競争が出てくることも期待している。ユーザーにとってより良いサービスにしたい」と語った。新MVNOのプランに流れることで収益への悪影響も懸念されるが、この点でも「dアカウントの会員基盤が大きくなることで、結果的には良い影響になる」と強調した。

 

競合2社のサブブランドや楽天モバイルと、データ通信量3GBで比較するとOCNモバイルONEが最安となる。エコノミーMVNOの登場によって、同社のahamoやギガホ、ギガライトのほか、競合キャリアの既存プランも一部見直しも考えられるだろう。

 

<参考データ>

(各社公式ウェブサイトを参考にMM総研が作成)

 

リリース:https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2021/10/07_00.html

 

(原 健輔)