自動運転車で国内初の公道実験

――――15日開幕のCEATEC2019会場周辺道路で

2019年10月15日

ICT分野では最大級の総合展示会「CEATEC2019」(会期10月15日―18日)の開催に先立って14日、会場の幕張メッセで報道向けに内見会があった。20周年の記念企画として主催団体が目玉にしているのが、マイクロバスを使った自動運転車の公道運行実験。会場周辺の道路を約15分間自動走行した。途中7カ所ある信号とも連携して停止するなど、日本で最初の公道実験の成果に関係者は満足した様子だった。会期中は一般来場者も乗車を受け付ける。

ソフトバンク系が協力

自動走行のバスには地元千葉市の鈴木達也副市長や、地元住民代表ら、万が一の際に手動運運転に切り替えるため運転補助者ら含め10人ほどが乗車。まず、鈴木副市長が車内の側面に取りつけられたパネルの行き先表示ボタンを押すなり、じわりと走行を始めた。最高時速18キロ。運転ハンドルがないため一見車体の前部と後部の見分けがつかない。公道実験のポイントといえる信号との情報やりとりだが、バスは途中7基の信号情報を取得し、接近するそれぞれの信号が表示する色を予測することで急ブレーキをかけることなくスムーズに停止、発車する仕組み。

実験に使われたバスはフランス製の自動運転用電動車「NAVYA ARMA」。ソフトバンク系のSBドライブ社(本社東京都港区、佐治友基社長)が実験向けに提供した。