第19回「深読みセミナー」を開催

――「楽天参入で携帯電話市場はM&Aの連鎖も」

2019年09月04日

 MM総研(所長 関口和一)は9月3日、第19回深読みセミナー「激変どう乗り越える携帯電話市場」を統一テーマに開催した。第一部では今年10月携帯市場(MNO)に参入する楽天は「第4のキャリア」としてどうビジネスを展開するか。第二部では携帯端末料金と通信料金を別建てで設定する「分離プラン」の義務化が携帯市場にどう影響を及ぼすのかを軸にそれぞれ市場概況と今後の予測を報告した。

 

 最初に今年7月に就任した関口和一所長より就任挨拶があった。

MM総研所長 関口和一

 

 

 第一部では「楽天のMNO参入」のタイトルで研究部長の石塚昭久がモバイル市場の現状、楽天の参入計画と実施状況、および参入後の市場について報告した。「楽天がMNOに参入すると、モバイル市場のパワーバランスに変化が出始める。特に、セカンドブランド、サードブランドを含めたM&Aが加速するだろう」と指摘した。

 

石塚昭久部長

 

  ■「分離プランで端末買い替えサイクルは4年程度に」

 第二部では「分離プラン導入の影響」について研究部長の篠崎忠征が担当。2019年度における携帯電話出荷動向を予測したうえで、今年4月から実施しているドコモ分離プラン開始後の状況、および電気通信事業法改正後の各キャリアの戦略について説明した。分離プラン導入後の端末販売動向に対して、「2019年~2022年度のスパンでは買い替えサイクルが長期化するも4年ほどの範囲に収まるだろう」と指摘した。

 

篠崎忠征部長