5G 電波割当が決定

――総務省、通信事業者4社に割当

2019年04月10日

 総務省は4月10日、電波監理審議会からの答申に基づき第5世代移動通信システム(以下、5G)周波数帯の割当を決定した。

 

 5G導入の特定基地局開設計画の認定申請があった事業者は、NTTドコモ、KDDI/沖縄セルラー電話、ソフトバンク、楽天モバイルの4社。

 

 割当の結果、3.7GHz及び4.5GHz帯で2枠獲得したのはNTTドコモとKDDI/沖縄セルラー電話。1枠の獲得となったのがソフトバンクと楽天モバイル。28GHz帯では全社1枠ずつの獲得となった。

 

 1枠差が出た理由の一つが「5G基盤展開率」。これは5G基地局の設置率(5Gエリアカバー率)を示すものだが、計画値としてNTTドコモは97.0%、KDDI/沖縄セルラー電話は93.2%、ソフトバンクは64.0%、楽天モバイルは56.1%を示した。9割以上の高い数値、それに基づく緻密な計画を出せたことが、高評価に繋がったためだ。

 

 商用サービスの開始は、NTTドコモは2020年春、KDDI/沖縄セルラー電話が2020年3月、ソフトバンクは2020年3月頃、楽天モバイルは2020年6月頃を予定している。

 

各社、5G申請時の計画数値

 

詳しい割当は以下の通り。

〇株式会社NTTドコモ:3.7GHz帯及び4.5GHz帯:2枠、28GHz帯:1

  3,600MHzを超え3,700MHz以下及び4,500MHzを超え4,600MHz以下

  27.4GHzを超え27.8GHz以下

〇KDDI株式会社/沖縄セルラー電話株式会社

:3.7GHz帯及び4.5GHz帯:2枠、28GHz帯:1

  3,700MHzを超え3,800MHz以下及び4,000MHzを超え4,100MHz

  27.8GHzを超え28.2GHz以下

〇ソフトバンク株式会社:3.7GHz帯及び4.5GHz帯:1枠28GHz帯:1

  3,900MHzを超え4,000MHz以下

  29.1GHzを超え29.5GHz以下

〇楽天モバイル株式会社:3.7GHz帯及び4.5GHz帯:1枠、28GHz帯:1

  3,800MHzを超え3,900MHz以下

  27.0GHzを超え27.4GHz以下

 

総務省 資料抜粋

 

参考URL:http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01kiban14_02000378.html