NTTデータ、養豚にAI・IoTを活用

――スマート養豚プロジェクト

2018年12月19日

NTTデータは12月19日、都内でAI・IoTを活用した「スマート養豚プロジェクト」に関する説明会を開催。デモンストレーションを交え、同プロジェクトの目的や体制、取り組み状況について説明した。

 

 同プロジェクトでは、養豚場へIoT機器を導入し、豚舎の状況をリアルタイムで把握する。映像や音声、環境センサを使い、これまで見えなかった豚の行動や健康状態を数値化する。環境センサは、NTTデータSBCが独自に開発したマルチセンサターミナルを採用。現在はそれらの収集データをもとに、AI画像判定技術を使って仔豚と母豚を個体認識し分析する学習モデルを開発しているという。

「現在は、AIによる画像判定をエッジマシン側で完結するスタンドアローンの構成にしている。今後、導入範囲を拡大していく中で、AIエンジンの拡充も必要となるだろう。ネットワーク環境の状況、エッジマシン側やクラウド環境側への機能配置を見極めて、最適なシステムを構成していく」とNTTデータの杉山 洋 第四製造事業部長は説明した。

 

「スマート養豚プロジェクト」の開発イメージ
「スマート養豚プロジェクト」の開発イメージ

 

左:日本ハム株式会社 中央研究所 村上 博 所長
右:株式会社NTTデータ 杉山 洋 第四製造事業部長

 

<各社の役割> 

【日本ハム株式会社】中央研究所、IT戦略部を軸に、養豚における研究ノウハウを提供。日本ハム内での関連する社内インフラとの連携、セキュリティなど必要対策の検討、実施
【インターファーム株式会社】フィールド(養豚場)の提供、養豚の飼育プロセスにおけるノウハウの提供。
【株式会社NTTデータ】IoT機器の提供、動画・センサーデータの収集および収集したデータを取り組み豚の発情や飼育状況を学習・判定するAIモデルの構築、最新のAI、IoT技術の提供。
【株式会社NTTデータSBC】ネットワークインフラの設計、IoT機器の選定・設置、動画・センサーデータの収集・閲覧ソフトウェアの提供。

 

●ニュースリリース(㈱NTTデータ)
http://www.nttdata.com/jp/ja/news/release/2018/121900.html