無線LANの情報漏れ問題に関心高まる

――マカフィーが「2015年セキュリティ10大事件」を発表

2015年11月13日

 
「インテルセキュリティ」のマカフィー株式会社(本社東京都港区、ジャン・クロード・ブロイド社長)は11月13日、2015年版10大セキュリティ事件ランキングを発表した。それによると、無線LANにかかわる問題が2件ランクに入り、2020年の東京オリンピックに合わせて急速に整備が進む公衆無線LANのセキュリティ問題がにわかにクローズアップされそうだ。
 
同調査は「2015年のセキュリティ事件に関する意識調査」と題し、22歳以上の男女約1500人からセキュリティ事件として印象に残った案件を回答してもらった。実施時期は10月。回答結果を認知度の高さに従ってランク付けしたもの。
 表(http://www.mcafee.com/jp/about/news/2015/q4/20151113-01.aspxを参照)によると、第1位は「日本年金機構への標的攻撃」。2位は「振り込め詐欺」3位は「大手金融機関やクレジットカード会社などをかたるフィッシング」と続く。マカフィーは年金機構事件について「侵入された後の対応にも問題があった」と指摘する。
マカフィー作成の「10大セキュリティ事件」は2回目になるが、今回初めてランクに入ったのが無線LANの問題。7位に「全国初となる、無線LANのただ乗りによる電波法違反容疑で男を逮捕」、5位には「公衆無線LANのセキュリティ問題(1年を通して)」がランクされた。7位は近所の家の無線LANにただ乗りしていた事件。5位は公共施設などを中心に普及が進む無料のWi-Fiを利用する際にPC、モバイル機器などから情報が漏れる恐れを警告している。


●ニュースリリース
http://www.mcafee.com/jp/about/news/2015/q4/20151113-01.aspx