OKI、「水中音響沿岸監視システム」を開発

――水上・水中からの不審物の放射音を検知

2017年12月11日

 OKIは12月11日、沿岸の重要施設を不審物や不審者から守るため、水中からでも監視できる「水中音響沿岸監視システム」を開発、提供を開始した。沿岸に建つ発電所や空港・港湾、国際イベント等への導入を目指す。

 

 音響センシング技術により、リアルタイムの水上・水中からの侵入検知を可能としたもので、対象の位置測定・追尾が可能だ。水中に設置した複数の監視ブイが不審物の発する音を検知し、即座に陸上のモニター装置へ音響データを送信する。検知した音をデータベース化し、周波数分析などの信号処理を適用することで、小型船、水中スクーター、ダイバーなど、不審物が具体的に特定できるという。

 キットの提供価格は200万円(税抜き)から。グループ会社のOKIシーテック(本社:静岡県沼津市、小松晃 社長)の駿河湾の実験施設を使って、システムを事前検証できる。

 同社によると、世界中で危機管理対策が強化されているなか、水中からの侵入については、陸上と同じセンシング技術では対応が不十分であり、対策が遅れているという。

                                                                               

 

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