ソリューションの導入期間が従来比べ半分の3か月に短縮

―――IBMのWatson

2017年11月16日

 日本アイ・ビー・エム株式会社は2017年11月16日、IBM Watson APIを中心としたコグニティブ(認知)技術の最新動向について、技術動向説明会を開催した。

 

  説明会ではWatsonソリューション担当理事元木 剛 氏が登壇。Watsonの特長点をアプリケーションソリューション、AI、知識ベースのデータ、Cloud基盤の4つにわけて説明した。Watsonを利用することでクラウド上のAPIを通じ最新技術を組み合わせて利用できる点や顧客固有のデータを学習することで独自のAI構築が可能な点など自社の特長について紹介した。

 

  次にWatsonのコグニティブ(認知)・サービスを会話系、知識探索系、画像系、音声系、言語系の5つにわけ、それぞれの最新動向について、事例や適用可能性領域などをまじえて紹介。例えば、知識探索系では日本語化されたWatson Discoveryによりさまざまな大量のデータからパターンや傾向を読み取り、適切な意思決定を支援することができるようになったことや、音声系では音声認識の技術がここ3年間で大きく向上しており、アメリカ国防総省提供の業界標準電話音声認知ベンチマークにおいて人間の誤認識率5.1%に迫る世界最高の認識精度5.5%を達成したことなどについて語った。

 

 Watsonソリューションの本番稼働までの導入期間が従来と比べて半分の3か月から半年ほどまでに短縮されたとして、導入のしやすさをアピールした。

 Watsonソリューション担当理事元木 剛 氏

 

 元木氏は締めくくりに2017年11月1日に開始した「IBM Cloudライト・アカウント」について紹介。同サービスでは一部制限があるものの「IBM Cloud」を無期限、無償で利用可能。IBM WatsonやIoTなど、IBM Cloudで提供される40種類のサービスやAPIが利用できる。