千葉大学、国内初の試み「遠隔医療マネジメントプログラム」を開講

――遠隔医療の担い手教育へ

2017年10月30日

 千葉大学医学部附属病院(本院:千葉県千葉市病、山本修一 院長)は10月28日に、遠隔医療の担い手の教育を目的とした「遠隔医療マネジメントプログラム」を開講した。

 

 

 日本初となる同プログラムは、学校教育法に基づき1年間で120時間の講義を予定。受講者は遠隔医療に関して体系的に学ぶことができ、修了後に履修証明書も交付される。

 

 講義初日には、『遠隔医療の展望』と題して日本遠隔医療協会の長谷川高志 特任上席研究員が講演。長谷川氏は「遠隔医療では正しい情報が不足している」とした上で、多様な視点からの課題を共有した。また具体事例として、社団法人セーフティネットリンケージ(本部:北海道札幌市、高原達也 代表理事)の高原氏が、同法人の認知症患者向け事業の紹介を含めた講義を行った。講義には医療従事者だけでなく、遠隔医療の開発、運用、普及に携わる関係者も多数参加。受講者たちは遠隔医療普及に向けて活発な議論を交わした。

 

 運営を担当する千葉大学医学部附属病院 地域医療連携部の竹内公一 特任准教授は、「参加者も多く、いいスタートがきれた。今後はさまざまな視点から遠隔医療をとらえられる講義を予定している」とコメント。同プログラムへの期待感を示した。

 

 

遠隔医療マネジメントプログラムのガイダンスをする竹内氏