「SIMフリースマホは堅調に拡大」ーー深読みセミナーで注目のMVNOなど解説

MM総研は7月20日、M&D Report購読者限定の「深読みセミナー」を開催した。今回のテーマは「携帯電話端末出荷動向と展望」と「MVNOサービスの今後」の二本立てで、それぞれ当社研究員が最新動向を解説した
携帯電話市場の動向を解説したのは篠崎忠征担当課長。2015年度の国内携帯電話出荷台数は4年連続で減少したが、このうちSIMフリースマートフォンを含めたスマートフォン出荷台数は3年ぶりに増加。今後の市場予測として大手キャリア向けスマートフォンの出荷は減少傾向が続く一方で、SIMフリースマートフォンは堅調に拡大していくと予測する。注目ポイントは①大手キャリアが低価格のスマートフォンにどの程度力を入れるかどうか②大手キャリア向け端末ベンダーがSIMフリー市場に参入するかどうか――などを挙げた。

 MVNO市場の動向を解説した石塚昭久研究課長は、同市場の1年前と現状を比較し、大きな変化が見られるとして、以下の注目点を指摘した。①販売チャネルでは大手量販店での販売規模は限定的だったものの急激に拡大②SIMとセット販売される端末もメイン端末として利用できるほどに充実③音声定額プランも1年前では提供事業者がいなかったが、現在では主要事業者で出そろい始めている④多くのメディアで「格安SIM」が取り上げられたこともあり、女性やシニア、若年層にも普及が始まりつつある――など。
 また低価格のスマートフォンでは、月額利用料金1,980円で訴求するY! mobileやUQ mobileとドコモ回線のMVNOの競争が激化しており、大手キャリアの代理戦争と呼べる状態になっている点を指摘した。
 
 
 
 

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