「Apple Watchの普及はアプリ次第」――深読みセミナーでウエアラブル市場動向を解説
MM総研は5月26日、IT情報誌「M&D Report」の購読者限定サービス「深読みセミナー」を開催した。「国内携帯電話・タブレット市場の動向について」と「ウエアラブル市場動向」の二本立てで、それぞれ当社研究員が最新動向を解説した。
ウエアラブル動向を担当した作山研究員は今年4月末に発売されたApple Watchの売れ行きを推定したうえで、「今後のアプリ次第で普及ペースは変わるだろう。キラーコンテンツが登場すれば、Apple Watchがウエアラブル市場の起爆剤になりうる」と強調した。
キープレイヤーが今後続々と登場し、ITメーカー、ネット事業者以外に自動車、アパレルなど異業種企業が市場参入すれば、市場はさらに活気づくと予測。また、MM総研がこのほど刊行した「ウエアラブル端末に関する日米動向調査」を紹介した。同調査の結果では2020年度にはウエアラブルの国内市場は2000億円規模になると予測する。
携帯電話市場の動向を担当した篠崎忠征研究員は14年度の国内携帯電話出荷台数は3年連続で前年度割れが続いたが、15年度は若干盛り返すと分析する。スマートフォンの15年度出荷台数も回復を見込み、16年度以降は年間3000万台規模で推移すると予測。画面の大型化が続いたスマートフォンだが、「今後は5インチが上限になる」とみている。一方で、タブレットについては「15年度の出荷台数は初の年間1000万台乗せが確実」とみており、画面サイズも「10インチ以上のホーム型が拡大する」と分析した。
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