「クラウド概念 再定義を」ーーMM総研が「クラウド需要動向」レポート発刊でセミナー開催

 MM総研は11月14日、「深読みセミナー」シリーズの一環として「クラウド徹底解説セミナー」を開いた。国内のクラウド市場について調査した「国内クラウドサービス需要動向2014年版」発行に合わせたもの。
 
 冒頭、MM総研所長の中島洋が深刻化するサイバー攻撃の現状について触れ、11月初めに成立した「サイバーセキュリティ基本法」のもとで、設置が決まった「サイバーセキュリティ戦略本部」の役割について解説した。
 また、サイバー攻撃に効果的な防御方法として注目されている「秘密分散法」を紹介した。これはひとつのファイルをいくつかに分割し、暗号化したうえで分割断片(ピース)にこコマ切れし、それぞれを複数の国に設置したサーバーごとに分散蓄積する方法。仮に特定の国のサーバーが攻撃にあっても、ピースの状態ではもとのファイルに構成し直すことが不可能という。



 次に新谷隆主幹研究員が調査レポート「国内クラウドサービス需要動向2014年版」について解説した。同レポートは昨年秋に刊行した初版に次ぐもので、この1年間のクラウド市場の拡大に伴う特徴などを指摘した。クラウドの概念がユーザー企業によってさまざまな現状を踏まえ、「クラウド概念をここで定義し直すことが必要ではないか」と問題提起した。    
国内クラウド市場でのベンダーのシェアはこの1年大きく変動しつつあることが紹介された。IaaSではユーザー企業の3社に1社がAmazonを利用・検討している。






■国内クラウドサービス需要動向(2014年版)
https://www.m2ri.jp/report/market/detail.html?id=26

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