「IoTデータがVR・ARと融合すれば一気にビジネス革命が起きる」――深読みセミナーで解説

 MM総研は4月18日、M&D Report購読者限定の「深読みセミナー」を開催した。今回のテーマは「IoT導入状況調査~課題から考えるIoT~」と「AR・VRにおける現状と期待」の二本立てで、それぞれ当社研究員が最新動向を解説した。

 IoTの導入状況を解説した加瀬惇也研究員は産業IoTの市場規模に触れ、「製造業を中心に業務効率改善や品質・付加価値向上等を目的としたIoTの導入が加速している」と現状を解説。16年11月末に実施したWebアンケート調査の結果からIoT導入の目的やサービスに対する不満、課題などを分析し、今後IoTサービス提供事業者は「コンサル力」「運用サポート力」「顧客ニーズに対応できる総合力」の強化が不可欠であると指摘した。

 AR・VRの現状と今後を解説した藤井貴大研究員は市場規模の推移を示した。2021年には一般消費者向け国内市場規模がARで355億円、VRで710億円、VR HMDで1046億円に上ると予測。AR・VRを使ったサービス事例を紹介したうえで、「今後は小売・不動産・旅行分野での接客や付加価値向上や危機管理対策・安全教育、ノウハウの伝承や遠隔作業支援の分野での活用が期待される」と語った。

 最後に、渡辺克己執行役員研究部長が総括的な解説を加えた。「作業効率や安全性の向上や、接客力強化を目的として活用するAR・VRは、IoT×AR・VRの形で IoTデータと融合することで生産性向上の取り組みが一気に促される」と締めくくった。

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